産後ケアセンターの役割

産後ケアセンターの役割

産後ケアの目的

産後ケア事業が始まった背景の一つには、核家族化、少子化などをはじめ、育児をする環境が昔ほど整っていないことが挙げられます。妊娠、出産を経たお母さんのこころと身体は、大きく変化します。出産後すぐに、24時間体制での赤ちゃんのお世話がはじまり、睡眠不足や疲労困憊となることがあります。
そして、お母さんになることへの不安やプレッシャーを感じたり、思っていた通りにできないことへの自信喪失、罪悪感などを抱くこともあります。また、産後は、ライフスタイルを変えることが必要となること、パートナーとの関係性が変化することでストレスを感じやすくなる時期です。このような時期に、少しでも早くお母さんの身体が回復し、こころが安定するように、自宅での育児生活がスムーズにできるように支援することが産後ケアの目的です。

産後ケアの目的

母体のケア

お母さんの健康状態をもとにケアの内容を考えます。食事をしっかりととっていただき休息をとりながら、体力を回復し体調を整えられるようケア致します。育児への不安、お産後の体の悩み、ご家族との関係、お産の思いなど助産師や公認心理士・臨床心理士とともに話し合い、お母さんの心身の負担が軽減できるようにサポートします。

母体のケア

乳児のケア

赤ちゃんは日1日と成長しています。全身の状態、体重の増加量、授乳や排泄の状態を確認することで順調に発育・成長しているかを確認します。赤ちゃんにとって心地よい環境を提供すること、赤ちゃんの気持ちに共感し、抱っこすること、話しかけること、赤ちゃんからのサインをキャッチして、それに応えることが成長・発達につながります。

乳児のケア

育児が楽しく自立してできるための支援

ご自宅での育児がスムーズにいくことを目標に、お母さんと赤ちゃんの状況に応じて支援いたします。特に授乳はそれぞれのお母さんと赤ちゃんの状況によって目標が様々ですので、お母さんが選択できるようサポートします。また、赤ちゃんの発育に応じたお世話の方法を一緒に考えます。お母さんと赤ちゃんが孤立しないようなサービスの活用方法や、子育てに関する情報提供を行います。 赤ちゃんの成長を共に喜び、育児の楽しさを伝えたいと思っています。

育児が楽しく自立してできるための支援